雪上で堅実な性格を改めて感じる 思いっきり安定志向のパサートオールトラックと地味なティグアン
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一
フォルクスワーゲンのウインター性能を確認するテストドライブが、長野県のリゾート地であるタングラム斑尾スキーリゾートをベースに開催された。ここで注目すべきは同社の4WDシステムである「4モーション」と、昨年から展開されたディーゼルユニット「TDI」シリーズの組み合わせ。これを最新の「パサート オールトラック」と、SUVである「ティグアン」の2台で試した。
まずそのステアリングを握ったのはパサート オールトラック。パサートといえばゴルフの兄貴分に当たるプレミアムセダン/エステートだが、日本ではこのオールトラックにだけ4モーションが搭載される。
みごとに除雪が行き届いた長野県。道の左右を壁のような雪が覆いながらも生活道路は完全にドライ路面となっており、ロードテストではせっかくの4WD性能が試せないかと心配した。しかし野尻湖を周遊する山道はまだ雪が多く残り、ドライ性能から雪上、そして日陰のアイスバーンなど、まさに全ての条件が確認できた。
こうした状況はオールトラックにとってうってつけだ。パサートのワゴンである「ヴァリアント」より50mm高い車高(ロードクリアランスは30mm高い160mm)は適度な視界を確保し、狭く所々凍った緊張感のある路面でもその幅広なボディを操るストレスを上手に軽減してくれる。
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